ODNがADSLサービス「J-DSL」を開始した,ときいて,5月9日ころ申し込みをしました(「J-DSLにしたわけ」参照)。
6月1日に切り替えが済み,6月8日に対応工事もして(「ドアホンには注意」参照),ADSLへの接続が実現しました。
これまではアナログのダイヤルアップ接続だったので,インターネット利用のたびにダイヤルして,ネゴシエーションして,というのにしばらく時間をとられていましたが,常時接続になったことでそういうイライラする待ち時間がなくなり,気持ちいいです。
また,スピードは,SPEED TESTのページで計測すると,だいたい 1.0Mbps くらいの数字を出しています。
「最大1.5Mbps」という目標値に比べるとかなり低いですが,いろいろな話を聞くと,まあいいほうのようですし,ISDNが 0.064Mbps 程度であるのと比べると約15倍。
じゅうぶん満足のいく結果です。
会社などでインターネットを使うときと,家で使うときの環境があまりに違うと,不満になってきます。
高速の接続に変えたくなります。
ISDNに惹かれたりもしましたが,ISDNのデータ転送速度はそれほど早くありません。安定しているとはいえ,アナログモデムを使った接続の2倍にもなりません。
また,ADSLという技術があることを1999年末に知り,それとISDNとが干渉することを知ってから,そんなISDNを広めているNTTが許せなくなり,ISDNにだけは絶対しないぞ,と決めました。
住んでいる賃貸マンションがケーブルテレビ対応済みなので,ケーブルモデムによる接続も考えましたが,ケーブルテレビ会社の場合,インターネットについてのノウハウが弱く,またその面についてのサポート体制も不十分な感じがします。
それに,自宅以外からインターネット接続することができません。
そこで,住んでいる地域にADSLサービスが提供されるのを待つことにしました。
今ではいろんなところがADSL回線業者としてサービスを提供しています。
草分けは東京めたりっく通信,イー・アクセスですが,ちょっと前までADSLにきわめて冷淡だったNTTもフレッツADSLサービスを開始し,急激に加入者数を増やしています。
ずっと,東京めたりっく通信にする方向で検討しつつ,踏み切れないでいました。
初期費用がちょっと高いのと,通常のプロバイダー事業をしていない(一般のアクセスポイントを持たない)ため,モバイルで接続することができない難点があったからです。
これからADSLにする人は,次のようなことを検討するといいと思います。
私の場合,もともと ODN を利用していたので,移行の手間だけからいっても ODN のサービスにすることにメリットがあったのですが,上記の検討ポイントからいっても,ODN の J-DSL がベストチョイスではないかと思います。
検討ポイントとしては他に,転送速度の実勢というのもあり,『日経ゼロワン』によると東京めたりっく通信がよく,J-DSLはいまひとつでしたが,これは地域差が大きくあまり参考にならないと思います。
もうひとつ,サポートの問題があります。
これについては,比較したデータがないので,ODNはまあまあだったということしかできません。
回線に関するすべての苦情を一社に対してもっていけるという意味では,NTTに分があるかもしれないです。
今回,ADSLへの切り替えは6月1日だったのに,対応工事は6月8日に行いました。
対応工事というのは,ドアホンの配線をいじくることです。
どうして切り替えより1週間も後に工事をしたかというと,ADSLに切り替えてしまったあとで,工事が必要ということがわかったからです。
次のような経緯でした。
家は賃貸マンションで,インターフォンやガス漏れ警報機兼用の電話機(いわゆるドアホン)が壁に直づけされています。 他の電話機やモデムへは,ドアホンの横についているモジュラージャック(写真参照)からモジュラーケーブルをつないで使ってきました。これ以外のモジュラージャックはありません。 で,このモジュラージャックにADSLのスプリッターとモデムをつなげばいいかも,と期待したわけです。 同じマンションでISDNを使っている人によると,ISDNはこのモジュラージャックにターミナルアダプタをつなげば使えるそうです。 しかし,ADSLではそうはいきませんでした。 ドアホンの内部で,何かの変換が行われているらしいです。 | |
ドアホンの内部は,左のようになっています。
この写真にある電話回線(青と白の2本の線)を,ドアホンの端子に直結せずに,いったん外に出してスプリッタにつなぎ,スプリッタからまた中に戻して,ドアホンの端子(今つなげている端子)へつなげる,というように変更する必要があるわけです。 | |
そのために,ドアホンの右下にあいていた小さな穴にケーブルを通します。このケーブルは,6本の導線が入っているタイプです。 | |
電話線には,片道で2本の導線があれば十分です。往復で4本の導線を,外部に設置するコネクタにつなぎ,残った2本はじゃまにならないよう丸めます。 このコネクタには2つのジャックがついているので,それを出力用と入力用とに使います。 出力用ジャックにスプリッタの入力ケーブルをつなぎ,スプリッタのTELポートからケーブルを入力用ジャックに戻すわけです。 | |
工事完成後はこんな感じになりました。ちょっと(かなり?)不格好ですが,これで,ドアホンもそのまま電話として使えます。 (ドアホンの電話機能は諦めて,インターフォンとしてだけ使うなら,もっとずっときれいにできます。ドアホンの右下の穴から引き出すケーブルを長くして,目立たないところでスプリッターにつなげればいいだけです) |
工事は,ドアホンのメーカー(私の場合はアイホン)から施工業者を紹介してもらってお願いしました。
工事費は12,000円でした。難しい工事じゃないのに高い,という気もしますが,専門知識と資格のいる作業ですし,人に来てもらうということは高くつくのはしかたないでしょう。
でも,退居のため元に戻すときまでには,自分でできるように資格(電気通信工事担任者)をとりたいと思っています。
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ドアホンだとADSLにするにはなんらかの対応が必要であるということは,どこかできいたことがあった。
なのに,その点について問い合わせをせずに,
必要だったら切り替えの前に何か言ってくるだろ。
とタカをくくっていたのがまず間違い。
ODN のスタンスは,
NTTに問い合わせて,利用可能な建物(電話局から一定距離以内で,かつ光収容ではない)であれば切り替えを実行する。
そこから先,宅内の環境についてはユーザーと宅内工事施工者のほうで解決する問題。
ということらしい。
これってちょっとひどい。
少なくとも,「私どもで調査すること」「お客様のほうでご確認いただきたいこと」というようなチェックポイントのリストを掲げて,責任領域を明示しておくべきだと思う。
もっとも,そのあたりは先方も自覚しているよう。
6月2日にようやくサポートにつながったとき,使えなかった期間の料金についてはちょっと考慮してよ,と言ったら,「上司と相談してまたご連絡します」と言っていた。
だけど,その連絡をしてきてくれたとき,不在をつづけてしまい,また結局1週間しかロスがなかったからもういいや,ということにしてしまった。
これもちょっと反省。こういうとき実際に料金をまけてもらえるかどうか,確かめる機会を逸してしまったわけだから。
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