パソコンカーナビのいいところ

こうやって苦労してノートパソコンをカーナビ化しても,使い勝手の点では専用機にはかなわない。また,ナビ研S規格CD はCDゆえの容量の限界があるから,最近のDVDナビやHDDナビのような見栄えの良さはない。
ルートガイドの精度も,ジャイロ機能がないため少し劣っているだろう。

では,何のためにパソコンカーナビをするのか。

まず,ノートパソコンがあるなら,安く手に入ることは確かだ。
Navin' You 4.5 による基本的なカーナビ機能を実現するのにかけた追加費用は次のとおり。
品 目 価 格 送料等
ナビソフト(Navin' You 4.5) 6,000 620 6,620
GPS レシーバ(GlobalSat BU-353) 10,500 0 10,500
最新地図データCD(東日本版のみ) 6,200 500 6,700
電源用インバータ(オンキョーリブ DA-105PC) 2,800 720 3,520
ミニスピーカ(Super Mini Sound Box) 1,980 0 1,980
合 計 27,480 1,840 29,320
たしかに,カーナビがいくら安くなったといっても,ここまで安いものはない。
しかし,いろいろ面倒なことをしなければならないことを考えると,トータルコストが本当に安いかどうかは疑問だ。
価格のことだけ考えるなら,パソコンカーナビは薦められない。

パソコンカーナビを導入して便利になるのは次のような点である。

  1. 事前のプラン作成,距離や所要時間の見積もり,といったことをするのが地図帳よりかなり楽になる。
  2. 運転中は音声によるルートガイドが参考になる(あくまで「参考」にしかならない)
  3. 停車中などに,予定ルートを地図帳より素早く確認できる。
  4. コースを外れたときも,どんな道を走ったのか走行パスを記録してくれる。
  5. 帰宅後に走行パスを再生させながら行程を振り返ることができる。

b. や c. については,カーナビ専用機に敵わない。
しかし,a. や e. は,カーナビ専用機より上だろう。ルートガイドだけでなく,事前のプランニングや事後の振り返りにも使えること。この点を重視する人に(だけ)パソコンカーナビは向くのではないだろうか。

私は,といえば,今のところ,帰宅後に走行パスを再生させて見るのがとても楽しいので,当面はこれでいいのではないかと思っている。


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