札幌の文化は,名所・旧跡を訪れたり,方言を表面的にマスターしたくらいでは本当に理解したとは言えません。
ここでは,札幌を深く理解するためのキーワードをご紹介します。
あなたは指を包丁でちょっと切ってしまったときなどに,何を貼りますか?
あなたが東京や大阪の方なら,きっと「バンドエイド」ですね。
札幌でも,普通はバンドエイドを貼ります。
でも,これを「サビオ」と言えるようになって初めて,あなたは本当に札幌を理解したことになるのです。
「バンドエイド」「サビオ」どちらも救急絆創膏の商標名です。
札幌(北海道)ではある時期「サビオ」が圧倒的シェアを誇ったようで,このジャンルの一般名詞として定着したらしいです。
なお,バンドエイドはジョンソン&ジョンソン,サビオはライオンの商標だとのことですが,現在はライオンのホームページに行っても,製品情報にサビオの名はありません。どうしちゃったんだろ。
もっとも,最近の若い人たちはそのへんのことを知らないため,「バンドエイド」と言うようにもなってきているようです。
ちなみに,福岡や熊本では「リバテープ」というのだそうです。
九州から来た友達に「リバテープちょうだい」と言われたら,わからないからといってガムテープを持っていったりしてはいけません。友情にヒビがはいること間違いなし。
カツゲンとは,雪印乳業(株)の乳酸菌飲料です。
かつての札幌の子どもは,その体細胞の何パーセントかをこの飲料に負っていました。しかし現在では,この飲料は製造中止になっています。
現在では,ソフトカツゲンというのが売られていますが,これはカツゲンとはまったく別物と思ったほうがいいでしょう。
製造中止は,2000年の雪印の食中毒事件とはまったく関係なく,数年前あるいは十数年前に行われたことのようです。最後に飲んだのはいつのことだったか。
中学生の頃,友達と「カツゲン同好会」まで作っていた私ですが,その頃すでに,カツゲンを飲んではいませんでした。
ソフトカツゲンは紙パックで売っていますが,カツゲンは小さな瓶に入っていました。
その瓶のフタの貴重な画像を入手したのでお見せしましょう。