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CF-B5ER を USB ドライブで再セットアップ

(新規作成 2004/05/23)

[目次]


CF-S2x,さすがに遅く

Web ブラウジングでもストレス

「モバイル」で書いているように,これまで,ノートパソコンとしては Panasonic Let's note CF-S2x系 を愛用してきました。

CF-S21 よりちょっとだけ CPU の速度が上の CF-S22 をヤフーオークションで落札(2002 年 10 月 24 日落札,26日到着。27,000 円)して,CF-S21 の 40GB のハードディスクを移植し,メモリを 160 GB にして(その手順は「Let's note CF-S21 のハードディスクを 40GB に換装」「Let's note CF-S21 のメモリ224MB化計画」と同じ),メインのノートパソコンの地位は CF-S21 から CF-S22 へと移りましたが,CF-S2x系から離れずにいました。

しかし,さすがに,その遅さが気になってきました。
ノート機は家では,デスクトップ機がデジタルビデオ編集(エンコードとか DVD への書き込み)をやっている間に代わりに使ったりするのですが,ちょっとした Web サイトにアクセスするだけでもずいぶん時間がかかって,大変なのです。
けっこうストレスを感じます。

LAN カードを変えてみたけれど

100Base-T の LAN カード MELCO LPC3-TX をヤフオクで落札(2003 年 1 月 9 日,760 円)して,それまでの 10Base-T(LPC2-T)に比べて向上させてみたのですが,あまり変化は感じられませんでした。
ちなみに,この LPC3-TX を使うのには若干苦労しました。
どういうわけか,CF-S22 のサウンドカードと競合してしまうみたいなんですね。つまり,MELCO LPC3-TX が I/O 範囲として 0360-037F を使用し,サウンドカードの YAMAHA OPL3-SAx WDM Driver が自動設定だと 0370-0371 を使用するので,競合が生じ,ネットワークが使えない,ということになるらしいんです。
そこで,競合を避けるため,サウンドカードの I/O 範囲を手動で設定してみました。

  1. I/O 範囲を 0380-0381 に変更
    こうすると,ネットワークカードが機能する。また,デバイスマネージャ上では,サウンドカードも正常に動作しています,と表示される。
    しかし,サウンドカードは機能せず,音が出ない。 どうやらこのサウンドカードは,0380-0381 はお嫌いの様子。
  2. I/O 範囲を 0382-0383 にしてみた
    音が出るようになった。
    またネットワークへのアクセスも変わりなく OK。
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CF-B5ER を購入する

さてそんなある日,ふと立ち寄ったコンピュータの otto の Used Note ProShop で,ビジネス仕様の CF-B5ER の中古品が売られているのが目に入りました。
CPU は Pentium III 650 MHz です。これなら,ふだん家で使うデスクトップ機の 800 MHz ともそう変わりありませんから,ストレスを感じることも少なさそうです。
税込み 58,000 円。メモリーも搭載可能な最大の 192 MB まで増設されているし,リカバリ CD など付属品も揃っていて,状態も悪くありません。

CF-B5 系はキーボードがどうしようもないことで定評があったし,ノート機が今どうしても必要というわけでもないので迷い,その日は見送りましたが,5 日ほど後の 2004 年4月28日,まだ残っていたので,購入しました。

使ってみると,なるほど,キーボードは最悪ですね。
いや,CF-S2x 系と比較すれば,であって,巷には,もっとどうしようもないキーボードを積んだノートパソコンもゴロゴロありますが。
でもともかく,バリバリと文字を打つのには使えないかも。
ハードディスクを 80 GB くらいのものに入れ替えてデータをたっぷり貯め込めるようにし,貯め込んだデータを出先で閲覧する,というのが主な使用法になりそうです。

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USB 接続の CD-R/RW ドライブからの起動

再セットアップに備える

そこで,ハードディスク換装のときに備えて,再セットアップを試しておこうと思いました。
ここで問題が。
購入した CF-B5ER は,CD ドライブが別売りです。それだけでなく,ビジネス仕様なので FD ドライブも付いていません。ですので,そのままでは「LAN接続のできる起動フロッピーの作り方」に書いたような方法が使えないのです。

起動に使用できる USB 接続 FD ドライブとして Panasonic がサポートしているのは,純正のオプション製品である CF-VFDU03JS のみ。「他社製のUSB-FDDは,ご利用頂けません」と一刀両断。そしてこの純正ドライブの値段は,法外に高い。
もっとも,このドライブは,R1/R2/T1/T2/W2/A3/A2/L2/L1/M2/B5 シリーズの共通オプションなので,人に借りられる可能性も大いにある。
また,実はこのドライブは,中身が TEAC の FD-30USB だということだから,これをヤフオクなどで購入するという手もある。ときどき,即決価格 3,129 円で出品されたりしている。
しかし,フロッピーを使うことがほとんどなくなった今になって,FD ドライブを買うなんて...

USB 接続ドライブからの起動が可能

ここで気づきました。CF-B5ER は USB 接続の CD ドライブからの起動をサポートしています。そうです,CD ドライブを買えばいいんです!
CD ドライブなら,ソフトのインストールなどで頻繁に使います。これまでは少々意地になって CD ドライブを買わずにきました。ソフトのインストールにはネットワーク上のパソコンの CD ドライブを利用していたのです。けっこう手間でした。どうせお金を使うなら,この状況の改善もできる使い方をしたほうがよさそうです。
CD ドライブを買うことに決めました。

とはいっても,どんな CD ドライブでもいいというわけではないので,サポート機種を調べます。
パナソニック・ビジネスPC ご相談窓口 で(たぶん 4 月 29 日に)問い合わせたところ,意外に早く,5 月 1 日 午後 4 時 40 分にメールで回答が来ました。それによると,KXL-RW40ANKXL-CB30ANLF-P567C が対応しているそうです。
しかし,KXL-CB20AN や KXL-CB35AN など,基本的に KXL-CB30AN と同じ作りの機種が含まれていないのが不思議だったので,単純には信じず,さらに調べてみました。
Panasonic の Web サイトに,「リカバリ用起動ディスク作成情報検索」というページがあって,ここから,各ドライブに対応した,ノートパソコンの機種別の起動ディスク作成方法が調べられます。
その結果,CF-B5ER だと,以下の USB 接続ドライブを利用する場合には起動ディスクの作成が必要ない(つまり FD ドライブなしでの起動に対応している)ようです。

それぞれの機種の仕様は,Panasonic の「製品情報(全製品・生産終了品含む)−ストレージ(CD-R/RW)」などで確認できます。

KXL-CB30AN を選択

ここで私は,KXL-CB35AN の登場で KXL-CB30AN が型落ちになったことに注目しました。
両者はドライブとしては全く同じ。CD-R/RW の書き込みができるほか,DVD-ROM/-R/-RW の読み込み,さらに,さすが松下製ドライブらしく,DVD-RAM の読み込みまでできるのです。つまり,DVD-Video の視聴もできるし,デスクトップ機で DVD-RAM にデータをバックアップして,ノートのほうでそれを読み込む,ということもできるわけです。どうせ買うなら,これくらいのことはできるもののほうがいいでしょう。
そして,両者の違いはといえば,新機種である 35 のほうは AC 電源無しで USB バスパワーでの駆動が可能という点だけ。よけいなコードがなくて済むというのは大きな魅力ですが,その違いだけで値段が大きく違うようであれば,古い 30 のほうが狙い目。しかし,価格.com などで見てみたところ,35 の最安値が 22,000 円台前半なのに対し,30 のそれは 17,000 円台後半。5,000円も違いません。あまりお得感なし。

ところが,30 のほうの掲示板に,ヤマダ電機で税込み 12,500 円の処分価格で売っていた,という 4 月 17 日付けの書き込みが。
これだと,DVD 系ディスクの読み込みのできない KXL-RW40AN より安い値段ではありませんか。
5 月 2 日,さっそく ヤマダ電機の Tech 練馬店へ走り,在庫があったので,購入しました。ポイントも 10 %つきますから,正味 11,300 円というところ。なかなかよい買い物だったと思います。

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リカバリ実行

そして,いよいよ KXL-CB30AN からのリカバリを実行します。こんな感じでした。

  1. CF-B5ER にドライブを接続し,リカバリCD 1 を入れて電源オン
  2. BIOS セットアップを起動し,USB 接続 CD からのブートを可能にするよう変更
  3. BIOS の変更を保存して BIOS セットアップ終了
    リカバリCD 1 からのブートが開始します。
  4. ドライブ全体を工場出荷時に戻すという選択肢を指定してリカバリ実行
    リカバリが進行します。1時間弱ほどのところで,
    準備ができていません.読み取り中 ドライブ B:
    中止(A),再試行(R),失敗(F)?
    
    というメッセージが出て止まります。
  5. 「失敗(F)」を選択する
    すると,
    プロダクトリカバリーCD−ROM1からファイルのインストールを完了しました。
    コンピュータの電源を切ったあと,ファーストエイドFDを取り出し,CD−ROM
    ドライブを取り外してシステムを起動してください。
    どれかキーを押すと電源が切れます。
    
    と出ます。
  6. そうですか,とキーを押す
    すると,
    バッチファイルの入ったディスクを入れてください。
    続けるにはどれかキーを押してください...
    
    というメッセージ。
  7. わけもわからず素直にキーを押す
    すると,
    A:¥>
    
    とプロンプトが出て止まりました。
    どうやら,キーを押せば本当はファーストエイド FD の中のシャットダウンプログラムが走るはずのところ,FD を使っていないため単純に次の命令を待っているらしいです。
    ということは,電源を落として再起動すればいいだけのはず。そこで,
  8. Ctrl+Alt+Del で再起動
    すると,Windows 98 の起動画面が出た後,CD ドライブを新しいハードウェアとして認識。ドライバのインストールを促されます。
  9. ドライバのインストールはスキップする
    FD ドライブがないからインストールできないため。
    するとWindows 98 のセットアップ画面が始まります。
  10. ユーザー名やプロダクトIDを入力してセットアップ完了
  11. TCP/IP の設定をして,LAN に接続して再起動
  12. LAN 経由で,KXL-CB30 AN の Win 98 用ドライバをインストール

じつに簡単。
なお,リカバリーCD 2 には,どうしても必要なファイルは入っていないみたいです。
リカバリーは基本的には CD 1 だけで済みました。

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