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「モバイル」で書いているように,これまで,ノートパソコンとしては Panasonic Let's note CF-S2x系 を愛用してきました。
CF-S21 よりちょっとだけ CPU の速度が上の CF-S22 をヤフーオークションで落札(2002 年 10 月 24 日落札,26日到着。27,000 円)して,CF-S21 の 40GB のハードディスクを移植し,メモリを 160 GB にして(その手順は「Let's note CF-S21 のハードディスクを 40GB に換装」や「Let's note CF-S21 のメモリ224MB化計画」と同じ),メインのノートパソコンの地位は CF-S21 から CF-S22 へと移りましたが,CF-S2x系から離れずにいました。
しかし,さすがに,その遅さが気になってきました。
ノート機は家では,デスクトップ機がデジタルビデオ編集(エンコードとか DVD への書き込み)をやっている間に代わりに使ったりするのですが,ちょっとした Web サイトにアクセスするだけでもずいぶん時間がかかって,大変なのです。
けっこうストレスを感じます。
100Base-T の LAN カード MELCO LPC3-TX をヤフオクで落札(2003 年 1 月 9 日,760 円)して,それまでの 10Base-T(LPC2-T)に比べて向上させてみたのですが,あまり変化は感じられませんでした。
ちなみに,この LPC3-TX を使うのには若干苦労しました。
どういうわけか,CF-S22 のサウンドカードと競合してしまうみたいなんですね。つまり,MELCO LPC3-TX が I/O 範囲として 0360-037F を使用し,サウンドカードの YAMAHA OPL3-SAx WDM Driver が自動設定だと 0370-0371 を使用するので,競合が生じ,ネットワークが使えない,ということになるらしいんです。
そこで,競合を避けるため,サウンドカードの I/O 範囲を手動で設定してみました。
さてそんなある日,ふと立ち寄ったコンピュータの otto の Used Note ProShop で,ビジネス仕様の CF-B5ER の中古品が売られているのが目に入りました。
CPU は Pentium III 650 MHz です。これなら,ふだん家で使うデスクトップ機の 800 MHz ともそう変わりありませんから,ストレスを感じることも少なさそうです。
税込み 58,000 円。メモリーも搭載可能な最大の 192 MB まで増設されているし,リカバリ CD など付属品も揃っていて,状態も悪くありません。
CF-B5 系はキーボードがどうしようもないことで定評があったし,ノート機が今どうしても必要というわけでもないので迷い,その日は見送りましたが,5 日ほど後の 2004 年4月28日,まだ残っていたので,購入しました。
使ってみると,なるほど,キーボードは最悪ですね。
いや,CF-S2x 系と比較すれば,であって,巷には,もっとどうしようもないキーボードを積んだノートパソコンもゴロゴロありますが。
でもともかく,バリバリと文字を打つのには使えないかも。
ハードディスクを 80 GB くらいのものに入れ替えてデータをたっぷり貯め込めるようにし,貯め込んだデータを出先で閲覧する,というのが主な使用法になりそうです。
そこで,ハードディスク換装のときに備えて,再セットアップを試しておこうと思いました。
ここで問題が。
購入した CF-B5ER は,CD ドライブが別売りです。それだけでなく,ビジネス仕様なので FD ドライブも付いていません。ですので,そのままでは「LAN接続のできる起動フロッピーの作り方」に書いたような方法が使えないのです。
起動に使用できる USB 接続 FD ドライブとして Panasonic がサポートしているのは,純正のオプション製品である CF-VFDU03JS のみ。「他社製のUSB-FDDは,ご利用頂けません」と一刀両断。そしてこの純正ドライブの値段は,法外に高い。
もっとも,このドライブは,R1/R2/T1/T2/W2/A3/A2/L2/L1/M2/B5 シリーズの共通オプションなので,人に借りられる可能性も大いにある。
また,実はこのドライブは,中身が TEAC の FD-30USB だということだから,これをヤフオクなどで購入するという手もある。ときどき,即決価格 3,129 円で出品されたりしている。
しかし,フロッピーを使うことがほとんどなくなった今になって,FD ドライブを買うなんて...
ここで気づきました。CF-B5ER は USB 接続の CD ドライブからの起動をサポートしています。そうです,CD ドライブを買えばいいんです!
CD ドライブなら,ソフトのインストールなどで頻繁に使います。これまでは少々意地になって CD ドライブを買わずにきました。ソフトのインストールにはネットワーク上のパソコンの CD ドライブを利用していたのです。けっこう手間でした。どうせお金を使うなら,この状況の改善もできる使い方をしたほうがよさそうです。
CD ドライブを買うことに決めました。
とはいっても,どんな CD ドライブでもいいというわけではないので,サポート機種を調べます。
パナソニック・ビジネスPC ご相談窓口 で(たぶん 4 月 29 日に)問い合わせたところ,意外に早く,5 月 1 日 午後 4 時 40 分にメールで回答が来ました。それによると,KXL-RW40AN,KXL-CB30AN,LF-P567C が対応しているそうです。
しかし,KXL-CB20AN や KXL-CB35AN など,基本的に KXL-CB30AN と同じ作りの機種が含まれていないのが不思議だったので,単純には信じず,さらに調べてみました。
Panasonic の Web サイトに,「リカバリ用起動ディスク作成情報検索」というページがあって,ここから,各ドライブに対応した,ノートパソコンの機種別の起動ディスク作成方法が調べられます。
その結果,CF-B5ER だと,以下の USB 接続ドライブを利用する場合には起動ディスクの作成が必要ない(つまり FD ドライブなしでの起動に対応している)ようです。
それぞれの機種の仕様は,Panasonic の「製品情報(全製品・生産終了品含む)−ストレージ(CD-R/RW)」などで確認できます。
ここで私は,KXL-CB35AN の登場で KXL-CB30AN が型落ちになったことに注目しました。
両者はドライブとしては全く同じ。CD-R/RW の書き込みができるほか,DVD-ROM/-R/-RW の読み込み,さらに,さすが松下製ドライブらしく,DVD-RAM の読み込みまでできるのです。つまり,DVD-Video の視聴もできるし,デスクトップ機で DVD-RAM にデータをバックアップして,ノートのほうでそれを読み込む,ということもできるわけです。どうせ買うなら,これくらいのことはできるもののほうがいいでしょう。
そして,両者の違いはといえば,新機種である 35 のほうは AC 電源無しで USB バスパワーでの駆動が可能という点だけ。よけいなコードがなくて済むというのは大きな魅力ですが,その違いだけで値段が大きく違うようであれば,古い 30 のほうが狙い目。しかし,価格.com などで見てみたところ,35 の最安値が 22,000 円台前半なのに対し,30 のそれは 17,000 円台後半。5,000円も違いません。あまりお得感なし。
ところが,30 のほうの掲示板に,ヤマダ電機で税込み 12,500 円の処分価格で売っていた,という 4 月 17 日付けの書き込みが。
これだと,DVD 系ディスクの読み込みのできない KXL-RW40AN より安い値段ではありませんか。
5 月 2 日,さっそく ヤマダ電機の Tech 練馬店へ走り,在庫があったので,購入しました。ポイントも 10 %つきますから,正味 11,300 円というところ。なかなかよい買い物だったと思います。
そして,いよいよ KXL-CB30AN からのリカバリを実行します。こんな感じでした。
準備ができていません.読み取り中 ドライブ B: 中止(A),再試行(R),失敗(F)?
プロダクトリカバリーCD−ROM1からファイルのインストールを完了しました。 コンピュータの電源を切ったあと,ファーストエイドFDを取り出し,CD−ROM ドライブを取り外してシステムを起動してください。 どれかキーを押すと電源が切れます。
バッチファイルの入ったディスクを入れてください。 続けるにはどれかキーを押してください...
A:¥>
じつに簡単。
なお,リカバリーCD 2 には,どうしても必要なファイルは入っていないみたいです。
リカバリーは基本的には CD 1 だけで済みました。