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[目次]
2010年はワールドカップ・イヤー。
サッカー観戦と海外旅行を一緒に楽しむには,4年に1度のチャンスだ。
しかしワールドカップの開催地は南アフリカ共和国。あまりに遠い。
行くにはめちゃめちゃお金がかかりそうだし,ゲームを観ている以外の時間に何をすればよいかもわからない。
そこで,ワールドカップ以外の注目イベントを探す。
あった。
UEFAヨーロッパ・チャンピオンズリーグ(UCL)の決勝がサンチャゴ・ベルナベウで開かれる。
ここ数年,UCLの決勝は,サッカー専用ではない競技場で開かれてきた。
ピッチとスタンドの間にトラックがある競技場は,見づらい。ホンモノのサッカーファンなら,それでもしっかり楽しめるのだろうが,それほどでもないサッカーファン(劇場に足を運ぶような感覚で通っている)の私にとっては,そういう競技場は舞台として不足。避けてきた。
ところが2010年の会場は,あのレアル・マドリーの本拠地,サンチャゴ・ベルナベウ。
申し分のない舞台だ。行けたら最高だ。
だがUCLの決勝ともなれば,チケットを手に入れるのは極めて難しい。
決勝進出チームのサポーターやサッカー関係者などのために席が優先的に確保され,一般向けに売り出されるのは一部だけだという。
今回も,サンチャゴ・ベルナベウの座席数は7万5000に設定されるが一般向けの販売は1万1000枚だけ。
抽選に当たることは見込めない。
金にものを言わせて手に入れることはできるが,見やすいカテゴリー1のチケットを業者を通じて買うと,相場は40万円とかしたりする。
こんなものには手を出せない。
決勝が行われるのは5月22日。
3月,仕事がとてもつらくて,現実逃避を考えた。
とりあえずマドリーに行って,チケットは現地調達するというのはどうだろうか。
幸い,スペイン・リーグ(リーガ)の最終節が5月16日にある。10日くらい滞在していれば,両方を観られる。
リーガの最終節のチケットを確保しておいてスタジアムでしっかり観て,UCLのほうは最悪の場合は現地のビアハウスで観たっていいじゃないか。
リーガの優勝はFCバルセロナ(バルサ)とレアル・マドリーが激しく争っていて,最終節までもつれる可能性がある。バルサの最終節はホーム開催だ。
うまくいけば,バルサの本拠地カンプノウでリーガ優勝(連覇)を見て,レアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウでバルサがUCL優勝(連覇)するところを見られるぞ(この時点ではバルサもレアル・マドリーも勝ち残っていたので,バルサがマドリー市民の目の前でレアル・マドリーを破ってUCL優勝を決める可能性もあった)。
このアイディアに激しく興奮した。
5月後半なら,仕事も一段落しているはず。10日も休むのはちょっと顰蹙を買うかもしれないが,ちょうどいい具合に今年はリフレッシュ休暇の取れる年。「リフレッシュ休暇ですから」と言えば大目に見てもらえるだろう。
このアイディアを実現すべく,3月8日にリーガ最終節のチケットを予約し,3月14日に東京・バルセロナ間の航空券も購入した。
移動の確実さも考慮した結果,11泊12日というものになってしまった。
そんな休みが本当に取れるかという懸念もなおあって,計画の具体化は後回しに。
UCL観戦後のマドリーからバルセロナまでの移動はAVEが割引料金になっていたので購入を3月24日にしたが,それ以外の旅程は5月の連休に検討して決める。
5月5日,バルセロナからマドリーまでの移動に飛行機を使うことに決め,ブエリング航空を予約。
これで,旅程が固まった。
現地入りしてから運良くUCL決勝のチケットも手に入り(想定していたかたちとは違ったが),この章のタイトル(「2010年:スペインでリーガの最終節とチャンピオンズリーグ決勝戦」)どおりの旅となった。
この章では,この旅の記録を記載する。
行程の概要はこちら。
旅行期間中,1ユーロはだいたい120円くらいだったので,日本円に換算するときはこのレートを使う(レート自体はもうすこし円高だったが,手数料など入れて考えるとだいたいこのくらい)。
未完成ながら2011年1月4日にひとまずアップ。
今回は,結果オーライの面もあったがだいたいはうまくいったといえる。
ただ,リーガ・エスパニョーラやFCバルセロナについて,もっともっと知ったうえで出かけてゆけばよかった。
すくなくとも,このサイトくらいは隈無く読んでおきたかった。
次のような業者がある。
スカイゲートのWebサイトが便利そうだ。